肘、腕、肩

【症状】歯科医院の歯科医師で患者さんの歯を削る際に腕を固定する為腕全体に倦怠感と前腕に強い痛みがある。以前突発性難聴で通院したことがあるので、来院された。肩甲骨周りと背中の縦ラインにも違和感がある。

【施術】効果のツボ　ふくら3、六谷２線、胸椎5を中心に前後に強い張りがみられる為、ふくらに鍼をした。

【考察】前腕の数か所へ作用させる鍼もしたが、六谷の効きが良かった。

【症状】肩関節の後ろで奥が痛い、同時に肩こりの酷い状態もある。仕事が荷物を搬入するので腕を酷使する。肩を外転すると特に痛い。常に肩が重く苦しいので、自分で痛みの箇所をもみほぐして対処していたが、限界を感じて来院された。

【施術】効果のツボ　T3（1,5）、聚労。肩上部に強い反応があり、臀部の聚労を選択。三角筋へ作用させ、さらにT3に鍼した。

【考察】一度目で肩関節の外転時疼痛は消失、肩こり感は6割減の患者さん評価となりました。二箇所、二本の鍼での施術。

【症状】肘の外側が痛い。仕事が荷物を整理するという内容、腕を酷使するようで、現在週に一度、整形のリハビリで電気とマッサージを痛い肘周辺にしている、テニス肘の病名を受けている。効果を全く感じられず、当院を受診された。

【施術】効果のツボ　臑兪、六谷、六谿。肩甲骨外側縁に強い張りがあり、まずはこれに鍼をする、更に母指周辺の反応があり、首のC6への鍼で腕のだるさがほぼ取れました。一度で終了。

【考察】母指のツボに関連する首からのアプローチで、肘へ作用し、功を奏した症例。

【症状】バトミントンの市民大会に出場する為に週に1・2度練習をしている。ラケットを振ると肘周りに痛みと、腕全体にだるい感じがある。

【施術】効果のツボ　ふくら３。肩甲骨外側縁に強い張りがあり、まずはこれに鍼をする、肩甲骨外縁は腕との関連性がある。更に首のC6への鍼で腕のだるさがほぼ取れました。週一度を三回で終了。

【考察】腕のだるさが首や肩甲骨周りからの影響が大きい事をものがたる症例。

【症状】いわいる外側上顆炎（テニス肘）で、ゴルフをしており、練習で相当数のボールを打ち、その後からフライパンを持ったり、包丁を握ったり、雑巾を絞る際に右肘から右手首外側に痛みが出る。

【施術】効果のツボ　魚際、六谷、飛揚。問診から右手首小指側のツボへ鍼をし首から背中を緩める施術にて本人主観で8割方の痛みが無くなりました。1週間後2度目の施術でほぼ良くなりました、肘への直接的な施術はしませんでした。

【考察】スポーツ全般にいえるが、フォーム動作を客観的にみる事が大切で肩甲帯から手首関節までで考えなければ肘の状態は改善されないし、体幹の動きを改善すれば尚更良い結果となるだろう。

【症状】ゴルフをしており、最近フォームを変えた途端に痛み出し、セカンドオピニオンで有名な整形外科病院を訪れる。検査で腱付着部が剥離し炎症してるという診断で、手術を進められる。フライパンを持つと痛む。

【施術】効果のツボ　天宗、外谷。問診と所見より慢性的に肩こりが有り、肘の可動域も正常で関節ネズミ（遊離軟骨）はない、手首に鍼と酷い肩こりの為に肩から背中の施術をメインに１/週を７回で良くなる。

【考察】手首の背屈をしやすくする事で肘へ作用させる。この場合も損傷程度と痛みは比例しない。